サヨナラ短い鉛筆たち

短い鉛筆たちとお別れした。

小学校入学時に揃えた当時好きだったキャラクターの鉛筆。

電動の鉛筆削り器ではもう削れない。

短くなった鉛筆はわたしが使おうと思い、
気づいたら鉛筆立ての底に何本も横たわっていた。

小2の長男。

入学当初は玄関から出るだけでも大変で、学校まで一緒についていった。

漢字の宿題では先生からお直しされるからと、半べそかきながらノート1ページ分書くだけで40分くらいかかっていた。

友達と遊んでるよという返事がほしくて、
休み時間何してたの?と聞くたびに、
「じゆうちょうに漢字かいてるよ」と言われ、友達いないんじゃないかとよく心配した。

この鉛筆たちが息子を見守ってくれていたような気がしていた。

でも、短くなって数か月。

わたし、使ってない。

そもそも鉛筆、そんなに使わない。

・・今まで、ありがとう。

そう言って袋にいれてサヨナラをした。

偉いぞ自分。そうだ。部屋を片付けるってきっとこういうことの積み重ね。

鉛筆にまで感情移入してどうすんだ。


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